最終更新 平成26年7月
9500万円!? 驚愕の自転車事故の損害賠償金
自転車事故の損害賠償金はとっても高額になる場合があります。 事故の概要
そもそも、私たちが自転車事故を起こしたとき、いくらまでなら賠償金を払えるでしょうか。人(家庭)によって違うでしょうが、損害賠償額が数万円ぐらいなら払えるでしょう。せいぜい、欲しかった物をガマンするぐらいです。
でも、数十万円になると、ちょっと大変かもしれません。予定していた旅行は取りやめでしょうか。
数百万円となると家計を直撃します。貯めていた住宅ローンの頭金を取り崩す?それとも新車購入見送り?なんにしても、数百万円は大変です。貯蓄のない家計は致命傷になります。
数千万円となると、ほとんどの人は支払えないのではないでしょうか。銀行預金を全て引き出し、保有金融資産も全て売却し、それでも足りなければ、一生に一度の買い物である自宅(持家の方)も売却しなければなりません。それでも足りない場合は、残債を長い年月をかけてコツコツ支払うか、自己破産しか方法はありません。下手したら一家離散です。
自転車事故の損害賠償で、そんなに高額になるわけないと思われるかもしれません。ところがどっこい、現状、裁判所から高額な賠償命令が続いています。
判 決
賠償命令額
東京高裁
2007年3月
567万円
信号のない交差点で50代男性の自転車が60歳女性と衝突。女性は左大腿骨骨折
東京地裁
2007年4月 5,438万円
信号無視した37歳の男性の自転車が横断歩道を歩行中の55歳女性と衝突。女性死亡。
大阪地裁
2007年7月 3,000万円
歩道上で無灯火の15歳男性の自転車が歩行中の62歳男性と正面衝突。男性死亡。
神戸地裁
2009年3月 1,239万円
自転車が、信号のない交差点を歩いて横断中の54歳女性と衝突。女性は顔の骨や歯を折る。
神戸地裁
2013年
9,500万円
小学5年の男児が散歩中の女性と衝突。障害が残るけがを負わす。
9500万円なんて、払えるわけないです。でも、被害者の立場で考えると払ってもらわないと困ります。
交通事故の場合、被害者の救済を目的とした、加入が義務付けられている自賠責保険というものあるのですが、・・・実は自転車は対象外なのです。
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。」