最終更新 平成26年7月
自賠責保険はクルマとバイクだけ。自転車は対象外。
自動車(以下、クルマという。)やバイクの場合、自賠責保険の加入が義務づけられています。これにより、クルマの事故の場合は、被害者が死亡した場合、3000万円まで保険でカバーすることができます。
もっとも、3000万円では、足りないことが多いことから、自賠責保険とは別に、さらに任意保険に加入するのが一般的です。
クルマやバイクでは加入が義務づけられている自賠責保険、実は自転車は対象外なのです。
つまり、自転車で事故を起こした場合、自分で予め任意保険に加入していないと損害賠償金を全て自己負担で支払わなければなりません。
クルマの場合、ほとんどの方が任意保険に加入します。なぜでしょうか? 自分が事故を起こすと思って保険に入る人はいないでしょう。ほとんどの方は、万が一、事故に遭遇した時に、自賠責保険では、まかないきれない高額な損害賠償金に備えるために保険に加入しています。つまり、万が一に備えて保険に入っているのです。
これは、自転車の保険についても全く同じことが言えると思います。むしろ、自賠責保険が無い自転車の方が、任意保険の重要性は高いはずです。
ところが、世間一般の自転車保険の関心は驚くほど薄いです。子供からお年寄りまで、幅広い人が気軽に利用する自転車ですが、「自転車に乗る時は保険に入る」という意識がありません。これは、もはや社会制度の欠陥というべき、恐るべき事態です。ほんの些細な自転車事故で人生が台無しになります。自転車に乗る人は保険に入るべきなのです。
しかし、このように申し上げても、「高額賠償は、よほど乱暴な運転をしたからだ。私は安全運転だから大丈夫。」と思われるかもしれません。
とんでもありません。
そもそも、あなたは、車道とはクルマやバイクが走る道、歩道とは歩行者や自転車が通る道と思っていませんか?もう、そう思っている時点で「安全運転」とは、ほど遠いのです。
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