最終更新 平成26年7月
TSマークで自転車の事故をカバーする。
自転車屋(自転車安全整備店)で点検・整備を受けることによりTSマークを貼ってもらえます。
このTSマークに傷害保険及び賠償責任保険が付帯しており、賠償責任保険で自転車事故をカバーすることがきます。
TSマークは青と赤の2種類があり、賠償責任保険の限度額は、青が1000万円、赤が2000万円となっています。(TSマーク紹介リーフレット)
TSマークを貼ってもらえれば、保険は自動的に付くので、点検・整備代金が保険料といえます。
よって、保険料(点検・整備代金)は、店によって違います。ボッタクリの自転車屋さんにいってしまうとエラク高くつくかもしれません。逆に、自転車屋で、新しく自転車を買う時に付けると、安くしてくれるかもしれません。
保険料(点検・整備代金)の一般的な相場としては、青色TSマークが1500円、赤色TSマークが2000円ぐらいですが、部品等交換が必要な場合は、別途請求されます。
保険(補償)期間は1年間となっており、毎年、点検・整備を受けることで、継続ができます。
この保険の対象は、TSマークが貼られた自転車であることから、所有者に限らず、その自転車を使用した家族や友人も自転車事故時には保険の適用を受けることができます。
TSマークはおすすめできない。
まず、補償金額の2000万円が心もとない。もちろん、ないよりはマシですが、最近の自転車事故の賠償金額は考えると、少ないように感じます。
また、賠償責任保険で補償される時は、「死亡・重度後遺障害1級〜7級」としており、後遺症が生じない通常のケガの場合は補償されません。
また、「重度後遺障害1級〜7級」は自動車損害賠償保障法に定める等級に該当しており、これは1級〜14級まで定められています。つまり、TSマークでは、自転車の事故による後遺症が8級〜14級の場合は補償されないのです。
例えば、重度後遺障害8級は、片目が失明した時などですが、これの損害賠償金は数百万、下手したら数千万になりますが、TSマークでは補償されず、自己負担になります。
そもそも、障害が残らない、普通にケガをさせた場合に保証されないのはキツイです。事例としては、死亡・障害よりも、ケガなどの方が多いのではないでしょうか。
年間、2000円(店によって異なる)も保険料を払っているのに、なぜ補償内容が弱いのでしょうか。考えてみたら、2000円のうち、自転車屋の点検・整備代(人件費)の取り分があるため、保険料相当部分が少ないのかもしれませんね。
以上のことから、TSマークで自転車事故をカバーするのはおすすめできません。
次 「ヤフーで自転車の事故をカバーする」